こだわりをご紹介④
着物サポートあゆみの保管サービスにおけるこだわりについて、引き続きご紹介していきます。
- 桐箱とたとう紙を使った保管
- 着物の畳み方は本畳み+2つ折り
- タイミングと天候を見極めて実施する虫干し
- お客様の選択を尊重するための「保管専門」
今回は最終回の第4回として、『お客様の選択を尊重するための「保管専門」』についてご紹介したいと思います。
お客様の選択を尊重するための「保管専門」
マンションをはじめとした都市部の住宅では、収納スペースも限られていますよね。着物をしまう場所がない。お手入れの仕方が分からない。着物を広げる場所もない。
多くの人にとって着物が身近な文化ではなくなった今、そんな悩みを抱える方は少なくないのではないでしょうか。実は、以前の私もその一人だったんです。 「安心して任せられる”保管サービス”があったら嬉しい。」そう思ったことが、この事業を始めるきっかけになりました。
中立な立場でサポートがしたい
調べてみると、着物の保管サービスは既に沢山ありました。クリーニング店、呉服店、着付け教室など…、保管だけでなくそれぞれに専門知識を持っていて、安心して相談できるサービスです。
一方で、私には一つ気になったことがありました。
それぞれのお店には、それぞれの専門分野があります。だからこそ、クリーニングについて相談すればクリーニングの提案が、着物について相談すれば着物選びの提案が中心になります。それはとても自然なことです。
でも私は、「今、この着物に本当に必要なのは何だろう。」その視点だけで考えられる存在がいてもいいのではないかと思いました。
例えば、一度着た着物のお手入れについて考えましょう。着る度に毎回丸洗いをした方が安心な場合もありますよね。一方で、着用時間や汚れの状態によっては、そこまで必要ないこともあります。それに丸洗いでは落ちない種類の汚れもあります。
また、着物のTPOについても考えてみましょうか。考え方は人それぞれで、昔ながらの考え方を大切にする場面もあれば、現代ではもう少し柔軟に考えられる場面もあります。
私は、着物に関することには「これだけが正解」という答えは少ないと感じています。
だから大切なのは、一つの考え方を押し付けることではなく、選択肢を知ったうえで、ご自身で納得して選ぶことではないかと思うのです。
そんな考えから、”保管専門”という形を選び、着物サポートあゆみはスタートしました。
クリーニングは行いません。着物の販売もしません。その代わり、着物の状態を確認し、必要なお手入れ方法や参考価格をご案内します。ご希望があれば、信頼できる専門店への依頼もお手伝いします。着物を保管・管理するだけではなく、お客様と専門店をつなぐコンシェルジュのような存在でありたいと思っています。
決めるのは、お客様
着物サポートあゆみでは、必要以上のお手入れをおすすめすることはありません。
着物の状態から考えられる選択肢を、メリット・デメリットや参考価格も含めて、できるだけ分かりやすくお伝えします。そのうえで、どの方法を選ぶかは、お客様ご自身に決めていただきます。もちろん、「今回は何もしない」という選択も大切な選択肢の一つです。
決めるのは、お客様。
そのために必要な情報を整理し、安心して判断できるようお手伝いすることが、着物サポートあゆみの役割だと考えています。
おわりに
着物には、「これってシミ?」「クリーニングした方がいい?」「この着物で出席しても大丈夫?」「帯はどんなものを合わせたらいい?」そんな小さな疑問がたくさんありますよね。
クリーニングや着物の販売を目的としていない中立な立場だからこそ、必要以上に不安を煽ることなく、考えられることや選択肢を正直にお伝えできます。だからこそ、安心して相談できる存在でありたいと思っています。
着物サポートあゆみの目的は、着物を売ることでも、クリーニングを増やすことでもありません。着物を良い状態で守り、必要な時に安心して袖を通せること。そして、着物から少し離れてしまっている方が、「また着てみようかな。」そう思えるきっかけになれたら嬉しいと思っています。
着物が好きだから。着物を楽しんでいる方が増えることが、私にとって何より嬉しいことだからです。
着物サポートあゆみのこだわりについてご紹介してきました。ご覧いただきありがとうございました。
保管は、お客様の目に触れる機会が少ないサービスです。だからこそ、着物サポートあゆみがどんな環境で、どんな考えを大切にしながらお預かりしているのかを知っていただきたいと思い、4つのこだわりをご紹介しました。これからも、お客様の大切な着物に、誠実に向き合っていきたいと思います。